イギリスで確定申告③ -海外リモートならではの話(所得控除)-

※税務の専門家ではありませんのであくまで参考程度でお願いします。

イギリスでリモートワークしているうめきちです。
日本の会社にリモートワークしていますが、所得税はイギリスに納めます。
納税は自営業の方と同じ、Self Assessment という確定申告的なものを通して行います。

この記事ではその確定申告における海外リモートワーク特有の事柄(所得控除)について書きたいと思います。

海外リモートワーク特有の事柄(為替)についてはこちら

要点

✔︎ 年金関連の支払い(拠出)は所得控除できます。

✔︎ 在宅勤務に関する費用を経費にできる場合がある。

✔︎ 仕事に関する費用は経費にできるものもある。

Contents

課税所得について

イギリスの所得税率は以下の通りです。(2025年時点)

  • £0    – £ 12,570 : 0%
  • £12,571 – £ 50,270 : 20%
  • £50,270 – £125,140 : 40%
  • £125,140 – : 45%

日本と同じ累進課税制度ですが、この金額は年収ではなく課税所得に対するものです。

年収から経費や所得控除を差し引いた後の金額が課税所得となり、その金額に応じて
上記の税率をかけて所得税が計算されます。

それでは私のような海外リモートワーカーに対してはどのような所得控除があるのでしょうか。

年金関連

ズバリ年金関係は所得控除可能です。

会社員の方であれば、年金関連の費用としてまず厚生年金が浮かぶと思います。
厚生年金の支払いはイギリスでも所得控除の対象です。

日本だと厚生年金の他に健康保険料や雇用保険料も、社会保険料として所得から控除できますが
イギリスでは厚生年金しか所得から控除できません。残念です。

また確定拠出年金や iDeCoの拠出金も年金関連ですので、イギリスでも所得控除できるはずです。

私は企業型の確定拠出年金に拠出していますが
申告の際には年金の種類や、拠出先会社の情報を会計士の方に求められました。
Self Assessment にもどのような年金なのかが記載してあったと記憶しています。
(詳しくは会計士の方にご相談ください)

仕事に関する支出

私は日本の企業に勤務するサラリーマンですが、イギリスでの確定申告は
Self-employed(個人事業主) として申告するため、仕事に関する費用は経費として計上できるようです。

ホームオフィスに関する費用

自宅からリモートワークしているため、自宅がオフィス扱いとなり
オフィスに関する費用は経費として計上できます。

代表的なものは以下のとおり。

主なもの

✔︎ Council tax (住民税のようなもの)

✔︎ 通信費 (インターネット料金など)

✔︎ 光熱費

経費にするための前提

経費ですから申告者自身が支払いを行っていることが前提です。
私の場合、Council tax は妻の会社が支払いているため、私の経費とすることはできません。

また通信費・光熱費も請求先が私になっていないと、私の経費にすることはできません。
公共料金の契約者の変更は大変ですが、アカウントの追加や請求書に名前を追記することは比較的簡単ですので
各供給業者に連絡して名前を追記してもらいましょう。

仕事として使っている割合から経費を算出する。

ホームオフィスの場合、上記の費用が全額経費として計上できるわけではないという点に注意です。
仕事で使用した分のみ計上できますので、仕事に使用した分を計算する必要があります。

計算のためのポイントを挙げてみます。

家に対する仕事場の割合

3部屋のうち1部屋を仕事場にして使っている、でしたり
80m2 の自宅の、15m2 の部屋を仕事部屋として使用している、といった
家全体のうち、どのくらいの割合を仕事に使用しているのか、という点です。

仕事部屋の使用頻度

1週間のうち、何日仕事部屋を使っているのか、
1日のうち、何時間使用しているのか、という点です。

家の同居人の数

何人で暮らしているのか、という点です。

政府のウェブサイトには電気代の按分の計算方法の例が載っていました。

家に4つの部屋があり、そのうちの1つは仕事でしか使用していない。
年間の電気代は 400ポンドであり、4つの部屋で均等に電気を使っているとすると
1つの部屋あたりの電気代は年間100ポンド。
週に1日リモートワークで働いていたとすると、年間の仕事で使用した電気代は
100ポンド ÷ 7 = 14.29ポンド と、算出できる。

1日何時間働いているのか、何人で住んでいるのか、という点は考慮されていないようですね。

在宅費用(光熱費)には経費の簡略計算が存在する

光熱費だけは簡略化された計算方法が存在します。
月に25時間以上在宅勤務をしているとこの計算方法で経費を計算することが可能です。
(通信費はこれには含まれません。)

月の在宅勤務時間月額の経費算入額年額の経費算入額
25か5010ポンド120ポンド
51から10018ポンド216ポンド
101以上26ポンド312ポンド

毎月の在宅勤務時間が異なる場合は、それぞれの月の経費を合算して年額の経費を計算してOKです。
参考:政府Webページ

その他の経費

仕事で使用する文具やデスク、デスクチェア、仕事のための交通費、
確定申告のための会計士費用などが経費として計上できます。

家具などはプライベートでも使用していると、ホームオフィスのように
仕事で使用している割合を求めて計上する必要があるため要注意です。

終わりに

いかがだったでしょうか。
私は初年度の確定申告の際に、この記事に書いたようなことが全くわからず
インターネットで調べてもイギリスのことしか出て来ず苦労した記憶があったので記事にしてみました。

結局会計士の方に相談し申告までお願いすることになりましたが・・

どなたかの参考になれば幸いです。

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